認定テクニカルアナリストのぐりーんです。
2024年3月出版の拙著からの抜粋記事です。(Amazon株式投資部門14位)
短期トレードは株価が動きさえすれば、利益を得るチャンスがあります。
早ければその日のうちに、時間をかけても2週間で利確まで完了するので、
資金効率がよく、小資金から増やしたい場合に適しています。
最適のツール
トレードツールから紹介します。
おすすめはパソコン1台と、モニター2台の組み合わせです。
モニター連結キットとパソコン接続用ケーブルも必要です。
ちなみに連結するとこんなイメージです。
片付いていた頃の私のデスクですが…
![](https://green-fireblog.com/wp-content/uploads/2024/03/14-1024x762.jpg)
外に持ち運べるようにノートパソコンを利用しています。
次に画面にチャートを表示させるためのツールが必要です。
私は8ツールほど試しましたが、TradingViewを利用しています。
無料から使えて、操作性と豊富な機能が特徴です。
Webブラウザで軽いので高性能なパソコンは不要です。
用意するツールは以上です。
次にチャートの見方とエントリー手法です。
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勝つために必要な3つのテクニカル指標とエントリー手法
チャートツールには無料で必ず表示されるテクニカル指標があります。
移動平均線、ローソク足、出来高の3つです。
私はテクニカルアナリストの認定資格をもっていて、
多くのテクニカル指標を学んで利用もしましたが、
最終的にこの3つだけ利用して勝てるようになりました。
テスタさんもテクニカルはこの3つ以外は見ておらず、
移動平均線は短期線と中期線の2本だけ見ているそうです。
はじめから、ボリンジャーバンド、一目均衡表、RSIなど、
様々なテクニカル指標を勉強する必要はありません。
複雑にしてしまうと判断が遅れる要因になります。
ルールに沿ってシンプルにトレードすることが大切です。
では、それぞれの指標を説明します。
移動平均線
移動平均線とは、
ある一定期間の価格の平均値を線で表したものです。
私は移動平均線を眺めていると興奮します。
そこまでいけば変態です。
移動平均線は相場の方向性を見る手掛かりになります。
![](https://green-fireblog.com/wp-content/uploads/2024/03/15.png)
一般的に以下の3本が利用されます。
・短期移動平均線(5日線) ・・約1週間で売買された価格の平均
・中期移動平均線(20日線または25日線) ・・約1カ月で売買された価格の平均
・長期移動平均線(60日線または75日線) ・・約3カ月で売買された価格の平均
今日の価格が短期移動平均線よりも上にあれば、
1週間で売買された価格の平均値よりも、高い金額で売買されている事になるので、
売りたい人よりも、買いたい人の方が多い強い相場と言えます。
移動平均線は3本セットでその「傾き」と「並び順」からトレンドを把握できます。
図のように下から長期、中期、短期かつ上向きなら上昇トレンドです。
この状態を上昇トレンドの”パーフェクトオーダー”と呼びます。
初心者の方はこの時だけ「買い」ましょう。
ちなみにこの時に買う方法を「順張り」といいます。
こうすれば勝率が上がります。
次にこのようなケースはいかがでしょうか。
![](https://green-fireblog.com/wp-content/uploads/2024/03/16.png)
上から長期、中期、短期かつ下向きの場合は下降トレンドです。
初心者の方はこの時に「買わない」ようにしましょう。
この時に買うのは「逆張り」と言って勝率が下がります。
トレンドと逆方向に売買すると資金が減ってしまいます。
ちなみに買いでエントリーする事を「ロング」、
売りでエントリーする事を「ショート」と言います。
売りでエントリーはピンと来ないと思いますが今は大丈夫です。
いずれ信用取引を利用すれば、上げ相場でも下げ相場でも利益を取れるようになり、
ヘッジと言って自分の身を守る事もできるようになります。
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では、上昇トレンド中にいつエントリーすればよいのでしょうか。
![](https://green-fireblog.com/wp-content/uploads/2024/03/17.jpg)
青をトレンド、緑をジャンプ台、赤を値動きと考えます。
結論はトレンド(青)に逆らわずジャンプ台(緑)でエントリーします。
男性がしゃがんでいる位置です。
ここが重要です。
この男性の膝に注目してください。
人は高く飛ぶ前に、ひざを屈伸する必要があります。
値動きも同じで屈伸することで大きくジャンプすることができるのです。
赤が緑に弾かれる点が「押し安値」で最もエネルギーが蓄積されている場所です。
これは覚えておきましょう。
意外と簡単ですね。
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ローソク足
ローソク足の”かたち“と”作られ方“は知っておく必要があります。
本書では割愛しますが、
マネックス証券さんの説明が分かり易いので一読ください。
抜粋した図です。
![](https://green-fireblog.com/wp-content/uploads/2024/03/19.jpg)
![](https://green-fireblog.com/wp-content/uploads/2024/03/18-1024x366.png)
私は銘柄選定に移動平均線を活用し、
エントリーのタイミングはローソク足の”位置”を見ます。
これは日経225の日足チャートです。
![](https://green-fireblog.com/wp-content/uploads/2024/03/20-1024x462.jpg)
日足チャートは、1本のローソク足が1日の値動きを示します。
ピンク線が短期線(5日線)で緑線が中期線(20日線)です。
長期線(60日線)は一旦消しています。
価格が上昇中は、ローソク足が5日線の上にあります。
価格が下降中は、ローソク足が5日線の下にあります。
他のチャートもそうなっているはずです。
前述の通りローソク足が5日線より上にあるときは「値動きが強い」ということです。
これをトレードにどう活かせるのでしょう。
![](https://green-fireblog.com/wp-content/uploads/2024/03/21-1024x447.jpg)
まずは
短期線が上に傾き、中期線の上にある時は上昇トレンド、
短期線が下に傾き、中期線の下にある時は下降トレンドで、
その方向で売買することを思い出しましょう。
その上で、
短期線に対してローソク足の位置が上に出始めたとき(A,B)
が「買い」のエントリータイミング、
短期線に対してローソク足の位置が下に潜り始めたとき(C,D)
が「売り」のエントリータイミング、
となります。
A、Bで買ったあとは、
ローソク足の位置が短期線の下に潜ってしまったときに
利益確定することでその間の利益を取る事ができます。
銘柄選定の方法を簡単にいえば、A、B地点にある銘柄を選ぶということです。
押し目で屈伸している買い場のシーンも思い出してください。
こうして週末に10銘柄程度に絞っておくのです。
この銘柄選定は、慣れれば30分~60分程度でできます。
以上がローソク足の位置をエントリーに利用するシンプルな手法でした。
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さてエントリー後には必ず、損切り注文を入れておかなければいけません。
また、利益が伸びれば利益確定が必要ですが、これが中々難しいです。
本記事では初心者向けに一番簡単な方法だけお話します。
それは購入金額からマイナス2%に損切り注文を入れて、
プラス4%で利確をする方法です。
例えば購入株価が5,000円なら、損切り価格は4,900円で、
利確価格は5,200円になりますね。
このケースをリスク:リワード=1:2といいます。
短期トレードの勝率は概ね50%に近づくと言われています。
ではあなたの勝率が50%だと考えてみて下さい。
10回トレードをしたら、5回はプラス4%ずつ勝って、
残りの5回はマイナス2%ずつ負けますね。
これを繰り返すと、お金は増えていきますね。
これが、「期待値プラス」の投資です。
安定して勝てるようになったら、次のステップに進みます。
例えば、損切りはエントリー根拠がくずれる場所に置いてみよう。
その幅が2%より離れていれば、分割で少額から入ってみよう。
利確は4%で半分だけして、残りは前回高値まで伸ばしてからしてみよう。
といった感じです。
練習でエントリー精度を上げれば再現性が上がります。
簡単に聞こえたかも知れませんが、これが難しいんです。
だから面白いんです。
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出来高
出来高とは「売買が成立した株数」のことです。
出来高は、株式の人気度に比例し有名銘柄が集まる“プライム市場”が最も多くなります。
以前は東証第一部と呼ばれていた市場です。
一方で”グロース市場”(旧マザーズ等)の株は出来高が少なく「流動性リスク」が高いので注意が必要です。
流動性リスクとは、売買が極端に少ない銘柄を売買しようとしたとき、
希望した価格で売買できないリスクのことで、
市場に出回る株式量が少なく、人気薄の状態にある銘柄に起こります。
“グロース市場”の銘柄は将来性があり利幅を狙える反面、
このようなデメリットがあるのです。
グロース市場のように流動性リスクが高いと、
その日のニュースで株価が乱高下しテクニカルが効きにくくなります。
ですので初心者の方には、出来高の大きな銘柄をおすすめしています。
1日の出来高が50万株以上、少なくても10万株以上の銘柄が良いと思います。
![](https://green-fireblog.com/wp-content/uploads/2024/03/22-1024x453.jpg)
例えばJPX日経インデックス400(通称JPX400)の構成銘柄です。
これは長期投資にもおすすめです。
こちらからExcelをダウンロード頂くこともできますしネットで見つけられます。
プライム市場以外も含まれますが、基本的に大型企業で
「投資家にとって魅力の高い会社」で構成されています。
以上が、短期投資のツールと簡単な手法でした。
銘柄選定は週末に30分~60分でできると書きましたが、
実際のトレードは、いつどのくらい時間をかければよいのでしょうか。
私のスイングトレードは日足をみます。
その日足は9時から15時で完成します。
よって夜、お風呂上りに日足だけみて成行発注をかけておきます。
そうすると翌朝に買い付けしてくれます。
この作業は15分で終わります。
見るのは週末に絞った10銘柄だけだからです。
仕事中にチャートをみれる方も同じように15分でできます。
私は日足がおおよそ確定する14:45~15:00に売買する事が多いです。
もしくは9:00過ぎの時間帯に方向性だけ確認して売買します。
他の時間は、カフェで読書をするなりサウナにいくなり好きなことができます。
夜または無理のない時間帯で売買してみてください。
これがタイトルにもある15分でデキる短期投資です。
このやり方なら挑戦できそうだなと思った人は拙著も参考にしてみて下さい。
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投資の技術を身につけるには時間がかかります。
私も何をどう学んだらよいか分かりませんでした。
ただ多くの人は自分より上ばかりみているから難しいと思うだけです。
投資のメリットは一度身につければ一生稼げること。
デメリットは継続しなければ稼げないということ。
投資の勉強を始めると没頭してしまい、
大切な人との時間を犠牲にしてしまいがちです。
私も反省するところがあります。
大切な人を幸せにするための投資ですから、
いざというときの優先順位は間違わないようにしてください。
少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までありがとうございました。
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